YOASOBI・幾田りらが参加したリーグ・オブ・レジェンド新シネマティック「Here, Tomorrow」の舞台裏―5月1日開幕の新シーズンを彩る歌声

YOASOBI・幾田りらが参加したリーグ・オブ・レジェンド新シネマティック「Here, Tomorrow」―5月1日開幕の新シーズンを彩る歌声

Riot Gamesは公式YouTubeチャンネルで公開したメイキング映像「Behind the Scenes: Here, Tomorrow」において、YOASOBIのボーカリスト幾田りらさんがリーグ・オブ・レジェンド（LoL）2025年シーズン第2弾シネマティック「Here, Tomorrow」へどのように関わったかを詳細に紹介しました。

神秘的な歌声で物語を紡ぐ幾田りら

メイキング映像によれば、幾田さんは「ルーンテラの神秘性を音で表現する」ことを目標にレコーディングへ臨んだと語っています。特に新チャンピオンユナラが抱える孤独や希望を、息遣いまで感じ取れる繊細なボーカルで演出した点が注目ポイントです。また、Riotのアニメーションチームと連携し、ユナラの表情や動作に合わせてフレーズの強弱やビブラートを微調整したことで、映像と音楽が一体化したダイナミックなシーンが完成しました。

BAFTAノミネート作曲家ケビン・ペンキンのスコア

音楽を手がけたのは『メイドインアビス』などで知られるケビン・ペンキン氏。幾田さんの透き通る歌声をオーケストラと重ね合わせ、幽玄さと高揚感を両立させるアレンジが特徴です。映像では弦のトレモロで不安と期待を煽りつつ、サビで金管とコーラスが重厚に響くことでユナラの覚醒を象徴しています。ペンキン氏は「音楽は言語を超えた感情の橋」とコメントし、国境を越えるLoLコミュニティへ向けた楽曲制作の意図を明かしました。

フレーム単位で作り込まれたアニメーション

Riotのシネマティックチームは約9か月を費やし、フレーム単位の手作業で光源調整や髪の揺れを作り込んだと説明しています。特にユナラが“魂の花”を解き放つクライマックスでは、花弁のひとつひとつに物理挙動を設定し、風圧に合わせて発光する粒子エフェクトを重ねるなど、壮大かつ緻密な表現がこだわりです。

コミュニティの反響と視聴データ

動画は公開1週間で1000万再生を突破(英語公式ch)し、XやRedditでは「過去最高のシネマティック」「楽曲が耳から離れない」といった称賛が殺到しました。一方で一部のファンは「アニメ『Arcane』と比べて色調が暗い」と指摘するなど、クリエイティブ面への議論も活発に行われています。

LoLユニバースと音楽の融合

2009年のリリース以来、League of Legendsは世界最大級のPCタイトルとして君臨し、他作品『Teamfight Tactics』や『VALORANT』、そしてエミー賞受賞アニメ『Arcane』へとIPを拡張してきました。Here, Tomorrowのメイキングは「ゲーム×音楽×シネマティック」のクロスメディア戦略を際立たせ、プレイヤーがLoLの世界に没入する新たな入り口を提供しています。

まとめ

幾田りらさんの幻想的なボーカル、ケビン・ペンキン氏の重厚なスコア、そしてRiotの精緻なアニメーションが融合した「Here, Tomorrow」は、単なるプロモーションを超えてLeague of Legendsの世界観を深める大きな契機となりました。5月1日から開幕するSeason2「精霊の花祭り　幽明の境」では、本シネマティックで示されたテーマやキャラクターがゲーム内に反映され、数週間にわたる物語体験が展開されます。プレイヤーの皆さんは新たな章をぜひゲーム内で体験し、幾田さんの歌声とともにユナラの運命を見届けてみてください。