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勝率を爆増させる「マウス感度設定」完全ガイド
「敵に照準を合わせても、弾が外れる…」 ── そんな経験、FPS/TPS プレイヤーなら一度はあるはず。
実はその原因は、マウス感度が“最適じゃない”だけかもしれない。
統計では感度を固定しただけでヘッドショット精度が最大8%向上[4]するとの報告も。
この記事ではたった5分で“迷いゼロ”の感度を作る完全手順を解説します。
目標は30 cm/360°を起点に、学術的に裏付けられた感度のゴールデンゾーンへ落とし込むこと。
本記事を読めば、今日中にあなたのエイムが変わるかも。
勝敗を左右するマウス感度設定
感覚でなくデータで合わせる
Aim Lab のプレイヤー2万人からの統計によると、
感度を固定して練習したユーザーはヘッドショット精度が平均6〜8%高い[4]と報告されている。
数値を決めて固定すればマッスルメモリが形成され、戦闘中の迷いが削減されるため、最適な感度を見つけて固定するのは上達への最優先課題と言って過言ではない。
プロと初心者の差は「迷わない」こと
ゲームによって特性は異なるが、統計によると、プロ543名の感度中央値は 32〜35 cm/360°[3]。
そして「一度決めたらすぐに動かさない」──これがプロと初心者の最大の差だ。
5分で終わるマウス 感度 設定フロー
①Windows感度を6/11に
Windowsは初期状態ではマウスの挙動に加速がかかっていることがある。
このままだとマウスの操作を安定させることは不可能になりますので、こちらの設定を切ることが最初の一歩。
マイクロソフト公式ドキュメントでは6/11が加速ゼロの基準値[8]と明示されていますので、それに合わせる設定をしましょう。
- Windows設定▶デバイス▶マウス▶スライダーを左から6番目に下げる
- Windows設定▶デバイス▶マウス▶ポインターの精度を高めるをOFFに
②DPIを400か800に固定
センサー誤差テストでは400/800 dpi帯が最もトラッキングエラーが少ない[5]とされている。
高Hzマウスの例外:1600 DPIを選ぶケース
4-8KHz対応の高ポーリングレートマウスは信号間隔0.125 msと超低遅延になり、高DPIでもデメリットなし[6]。
低DPIではカーソル移動の解像度が低くなり、せっかくの低遅延を活かしきれないため1600 DPIを選ぶようにしましょう。
ただ、ゲームによって対応可否がある場合があるので、実際に確認してどちらがスムーズに感じるか検証してみるのが最適。
1600 DPIが速すぎると感じたら?
Windows設定▶デバイス▶マウス▶スライダーを左から4番目に下げると 1600 dpi × 4/11 ≒ 800 dpi × 6/11
で800 dpi相当の速度になる[7]。
800DPIで今までプレイしていたという方が1600DPIに乗り換える際には参考に。
参考:マウス速度設定の倍率表
1. x0.025
2. x0.05
3. x0.25
4. x0.50
5. x0.75
6. x1.0
7. x1.5
8. x2.0
9. x2.5
10.x3.0
11.x3.5
③かんたんスタート:35cm/360°で始める
まず撃ってみたい!という人はここだけでOK。
G33KSコンバーターに DPI と 感度 を入力し35cm/360°(振り向き17.5cm)になるようにゲームに設定。
感触を見ながら上下してベストを探しましょう。
なぜ35cm?
- プロ統計の中央値が 32〜35 cm[3]
- 平均レンジの真ん中で、どちらへも調整しやすい
- 平均的なマウスパッドの範囲に収まるため大きさに左右されづらい
一般的なセンシ区分目安
360°距離 | センシ分類 |
---|---|
~10 cm | ウルトラハイセンシ |
10 cm~20 cm | スーパーハイセンシ |
20 cm~30 cm | ハイセンシ |
30 cm~40 cm | ミドルセンシ |
40 cm~50 cm | ローセンシ |
50 cm~60 cm | スーパーローセンシ |
60 cm~ | ウルトラローセンシ |
④論理的に感度を追い込む:オーバー/アンダーシュート法
海外論文ではFPSの感度設定は20〜50 cm/360°がゴールデンゾーンと報告[2]されています。
まず35cmに合わせ、少しずつ増減させてテストするのが王道。
手順
- 視点の正面に動かない目印を置く。
- 背中を向けた状態から一気に振り向き、クロスヘアのズレを確認。
- 行きすぎ=オーバーシュートなら
感度 × 0.95
の数値に変更して再調整、
足りない=アンダーシュートなら感度 × 1.05
の数値に変更して再調整。 - ②〜③を3回繰り返せば ±5%内に収束。
理屈
ズレ角度は マウス移動量 × 感度係数
。角度誤差を%で補正すれば数学的にピタリ合う感度を見つけることが可能。
人間が知覚できる限界と言われている5%刻みが体感差と計算のバランスが良い。
オーバーウォッチの世界的プロも同様に設定
ゲーム別おすすめ感度早見表
Apex Legends
- ローセンシ: 1.2 (800 dpi)
- ミドルセンシ: 1.5 (800 dpi)
- ハイセンシ: 2.0 (800 dpi)
Valorant
Apexのミドルセンシである 1.5 相当は Valorantでは0.47が目安。
Overwatch 2
タンクは Apex より+15%、DPS/サポは同値で安定するとの意見多数。
研究が示す最適レンジ
20〜50 cm/360°がゴールデンゾーン
海外論文ではタスク成功率が20〜50 cmで頭打ち[2]になるという結果が。
20cm未満はオーバーシュート、50cm超は目標に達するまでのタイムロスが顕著になるため、極端すぎる感度は基本的には控えるべき。
ありがちな失敗と解決策
エイムがブレる
マウスパッドが劣化、汚れている場合は清掃を行い、滑走を一定にする。
敵の動きを追いきれない
「ハイセンシ=悪」は迷信。統計上は行き過ぎることが増えることもあるが、自分の身体に合う感度であれば勝率UPも。一度試してみるのもあり。
腕や手首が疲れる
ローセンシは前腕を大きく動かすため筋持久力が必須。毎日の懸垂10回×3セットで持続時間が伸びた実例があるため、実はゲーマーにも筋トレが必要。
遅延と感度の関係
統計によると、25 ms → 85 msで命中数が24%減、 55 ms → 85 msでも15%減[1]という数値が。
実戦では40 ms未満に抑えたい。
低遅延への近道:高ポーリングレートマウス
8KHz対応モデルは信号間隔0.125 ms。
追いエイム精度が最大11%向上というメーカー測定値もあるため、マウスの買い替えを検討するのも良いだろう。[6]。
まとめと次の一歩
- DPI固定 → Windows6/11 → 30cmを基準に仮決め → オーバー/アンダーで追込み、で5分完了。
- 黄金域は20〜50 cm/360°。真ん中30cm付近から始めよう。
- 遅延は40ms未満を死守。8KHzマウスと最新ドライバで一気に短縮。
FAQ
ゲームごとに感度を変えてもいい?
できれば統一したほうが視点速度を筋肉が覚えやすい。
400 dpi・800 dpi・1600 dpiはどう使い分ける?
125〜2000 Hzなら 400/800 dpi、高速ポーリング 4000〜8000 Hz なら 1600 dpi。
1600 dpiが速すぎる
設定▶デバイス▶マウス▶カーソルの速度のスライダーを左から4番目にする。
感度やエイムが合わない日は?
睡眠・カフェイン・手汗など体調要因で ±10%ズレるとの報告あり。疲れている時はまず休息を。
3行要約
・マウス感度は30 cm/360°を起点に±5cmで微調整。
・最適帯域は20〜50 cm、遅延は40ms未満。
・8 K Hzマウス+最新ドライバで入力遅延を0.2 msまで圧縮!
参考文献
- NVIDIA Developer Blog — “Improving Player Performance with Low Latency …” (2022)
- Boudaoud B. et al. — “Mouse Sensitivity Effects in First-Person Targeting Tasks” (2022)
- ProSettings.net — Pro Player Sensitivity Dataset (2024)
- Aim Lab Research — “Sensitivity and Precision: 2023 Player Dataset”
- RocketJumpNinja — Sensor Error vs DPI Tests (2023)
- Razer Viper 8KHz Product Page — Latency Lab Results (2024)
- PhantasyStarOnline Blog — DPI倍化とスライダー調整検証 (2011)
- Microsoft Support — Mouse Pointer Precision Documentation
- Valve Developer Wiki — Source Engine m_yaw