
「Escape From Tarkovのチーターを撲滅させる」英スタートアップが大胆な構想を発表
FPSやエクストラクションシューターを愛するプレイヤーなら誰しもが知る『Escape From Tarkov』の最大の問題──それはチーター。
長年にわたり開発元Battlestate Gamesが対応してきたにも関わらず、チート行為は依然としてゲーム環境を壊し続けているが、正式リリースを前に新たな希望が生まれるかもしれない。
英企業PlaySafe IDが『Tarkov』に本格参戦
そこへ登場したのがイギリス・ロンドンを拠点とするスタートアップ「PlaySafe ID」。
同社は「すべてのFPSからチーターを排除する」という壮大なビジョンを掲げ設立されており、はじめに『Escape From Tarkov』に焦点を当てた取り組みを発表した。
「チーターのいないタルコフを想像してみてください」
公式サイトにこう掲げられたメッセージとともに、同社のCEOが出演する広告動画がRedditなどで配信され話題に。
PlaySafe IDとは?──ゲーム横断の本人認証システム
PlaySafe IDの仕組みはシンプルながら革新的。
プレイヤーごとに「PlaySafe ID」という一意の認証IDを発行し、それを持つことで「認証済みプレイヤーのみのマッチング」が可能になる。
- チートが発覚すると、そのIDは全対応ゲームで使用停止に。
- 認証済み同士の安全なロビーでプレイできる。
- FPSジャンル横断でのアカウント追跡が可能になる。
この構想が実現すれば、「チーター vs チーター」のロビーと「認証ユーザー専用ロビー」に自動で分離される形になる。
EFT開発元Battlestate Gamesとの協力が鍵
ただし、このシステムをEFTに導入するには、開発元Battlestate Gamesの公式な協力が必要不可欠。
PlaySafe ID側は「現在協議中」であると明言しているものの、公式な発表や連携はまだ実現していない。
それでも、「スタジオ側が導入すれば、EFTでチーターとマッチしない環境を提供できる」という提案には大きな注目が集まっている。
既に110万ドル超の資金調達にも成功
PlaySafe IDは、2025年初頭に110万ドル超の資金調達にも成功。
「数か月以内に25万人のユーザー獲得」という目標を掲げ、Apex Legends、PUBG、R6、Arc Raidersなど他タイトルへの展開も視野に入れている。
サービスは完全無料で提供される予定で、費用はゲームスタジオ側が負担するモデルを予定している模様。
まとめ:「タルコフに平和を」実現なるか
『Escape From Tarkov』では、これまでにも数多くのチーターBANが実施されてきたが、 同じ人物が別アカウントで復活するという“イタチごっこ”が続いている。
もしPlaySafe IDがEFTに導入され成功すれば、ゲーム業界全体にとっても大きな前進となるかもしれない。
チーターのいない純粋な実力勝負の世界──その実現に向け、今後の展開に注目が集まる。