HondaがTeam Liquidとのスポンサー契約解除を発表。日本チームに敗退後の”原爆GIF”投稿が波紋呼ぶ

HondaがTeam Liquidとのスポンサー契約を解除 選手のGIF投稿が波紋呼ぶ

自動車メーカーHondaは、Rainbow Six Siege部門の選手Lucas “DiasLucasBR” Diasによる不適切なX(旧Twitter)投稿を受け、Team Liquidとのスポンサー契約を終了しました。投稿は削除済みですが、日本チームのCAGに敗退した後に”核爆発を描いたGIF”を投稿したことが問題視されました。

発端:Dias選手のGIF投稿

2025年5月14日、Team LiquidはRE:L0:AD 2025グループステージでCAG Osakaに敗北。試合後、Dias選手は「FaZeには勝ったがCAGには敗れた。次の大会へ向かう」と投稿し、核爆発GIFを添付しました。コミュニティノートによりGIFの出典が指摘されると、Dias選手は投稿を削除し、日本のファンとCAG Osakaの選手に直接謝罪しました。

Hondaの声明

Hondaは数日後に声明を発表し、Team Liquidと選手に厳重抗議を行ったと説明。行為が企業価値に反するとしてスポンサー契約を解除しました。同社は「eスポーツコミュニティ、そして日本をはじめとする多くの方々に不快な思いをさせたことを深くお詫びします」と謝罪しています。

Team Liquidの対応

Team Liquidも公式サイトで本件に関する詳細を公表しました。投稿はポルトガル語の「bomba caindo(爆弾が落ちる)」という一般的な検索語から選ばれ、悪意はなかったと説明。Dias選手はCAG Osakaに謝罪し、チームも謝罪を受け入れたと報告しました。

罰則と再発防止策

  • Dias選手に4か月分の給与相当の罰金を科し、メディアおよび感受性トレーニングを実施。この罰金は慈善団体へ寄付。
  • RE:L0:AD 2025で得た賞金1万2,000ドルを全額寄付。
  • 全コーチと選手を対象に必須再研修を実施し、本件投稿を教材として使用。

Hondaとのパートナーシップの経緯

Hondaは2019年にTeam Liquidをスポンサーし、2022年には提携を拡大。「Team Liquid Honda」として活動してきましたが、今回の件を受けて約6年のパートナーシップに終止符が打たれました。

まとめ

Dias選手の不適切なGIF投稿は、Hondaとの長期スポンサー契約を失う結果となりました。Team Liquidは罰金と再教育を通じて再発防止を約束し、Hondaはeスポーツ界と全世界に向けて謝罪。本件は、選手のSNS発信がもたらす影響の大きさと、組織が迅速に対応する重要性を示す一例となりました。

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